11月22日 相場情報

《金利の高い世界》

【11月22日:今朝の状況】

※為替(ドル/円)ドル=154円35銭【08:32現在】

※N.Y.ダウ:43,870.35 (+461.88)

※銅LMEセツルメント($/t)
 ①午前売:8945.5(-76.5)
 ②午後売:ー

※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
 ③銅: 4.113(-0.0305)
 ④金:2672.1(+23.9)

※WTI 原油先物($/bbl)
 ⑤70.1(+1.23)

※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
 ①ロンドン午前:1430円
 ②ロンドン午後:ー
 ③N.Y. :1450円

※ニューヨーク為替引値(円)
154.51-154.56(0.92円高-0.88円高)

【11月21日:昨日の状況】

※国内銅建値1440円(11月20日より+20円)

《金利の高い世界》

※以前、ある銀行の営業マンAが「銀行も融資先に貸し出す資金を、
市場から調達しているから、金利が上がれば調達金利も上がり、必
ずしも高金利が銀行にとってプラスになるわけではない」と、言っ
ていました。が、これは嘘っぱち。
※一般の方から銀行が儲け過ぎと、批判を受けるのが嫌で、適当な
言い訳を吹聴しているだけ。

※ところが、昨日来社した別の銀行の営業マンBは正直で、銀行は
金を貸して金利で利益を上げている会社なので、やはり金利は高
い方が銀行にとってはプラスですと言っていました。正直に言うと
ころが偉い(というか当たり前)。

※銀行は、金利を上げて貰いたいのだから、銀行業界は国政策金
利を上げてくれと働きかけをするでしょう。
※ですが、小生は、日本経済全体を考えると、せっかく、デフレ
からインフレの世の中に変わりつつある今、まだ、金利を上げる
のは早いのではないか?と考える、「金利をいずれ上げるのはい
いが、まだ早い派」です。
※今、金利を上げたら、企業は設備投資や研究開発費に投資をし
なくなるし、好調な業績である大企業も、今後、継続的に収益が
上がらないならば、従業員への給与も上げれず、インフレの世の
中が続かない(緩やかなインフレが続く方が健全であるという考
え方)。

※話は戻り、銀行マンBに「では、金利上がり世の中に良い影響
はあるのか?」と聞いたところ、「ゾンビ企業を市場から追い出
せる」と言っていました。
※確かに金利が高いと、高い金利を払っても資金調達をしなけれ
ばならないので、利益が少ない(利益率が低い)事業をやってい
る企業は、事業継続が困難になります。
※よく田舎の商店街とかで、誰が買うんだ?というような感じの
洋服を並べている商店があったりします。
※家賃が発生しない自宅を店舗にし、おばちゃんが自分が食べる
分だけ利益があればいいというお店は、金利の高い世界では生き
残れないのに、金利が低い世界では、何とか生き残ってしまう。
趣味でやってるような小さい飲食店も同じ。

※こうした企業がなくなると、適者生存の世の中となり、強い企
業だけが存在し結果として、経済が活性化するのだそうです。
※今は、中途半端なゾンビ企業が市場に存在出来てしまうことが
問題だと自論を展開していました。

※話は中国の話に変わります。
11月初め中国寧波で開かれたCMRA (リサイクル非鉄金属国際
フォーラム及び見本市)で話題の中心は圧倒的にアルミであった
と、参加した弊社スタッフより聞きました。裏を返すと、LMEの
高止まりから単価の高い銅、真鍮の存在感が薄れたと言えます。
※中国は金利の高い世界ですから、利益率の低い銅、真鍮のプレ
ーヤーが市場から去ったのかもしれません。

【お知らせ】11/25月〜28木、コラムお休みします。

以上